学生のみなさんは
試験の真っ最中でしょうか。
夏休みにはぜひ映画作りを!
正式な作品募集は9月下旬の予定ですが
第5回もレギュレーション(入稿規則)の大きな変更はない予定です。
15分のショートフィルム部門
15分の短編アニメーション部門
60秒のCM部門
の3部門です。
過去の著名な審査員などから頂戴したアドバイスを元に、
制作のコツをご紹介します。
ショートフィルム部門
普段30分や1時間で尺を考えている監督さんも
「本当にそのシーン(セリフ)は必要なの?」を突き詰めていくと
実は15分で作ったほうが、より印象に残る作品を作れるかもしれませんよ。
作り手は「ここで言いたいこと、伝わるかな?」という恐怖に負けて
細かくシチュエーションを説明しすぎて、見ている方は興ざめすることがあります。
観客の想像力に委ねたほうが、作品の奥行きは増す場合があります。
「オチを敢えて描かない」といえば端的でしょうか。まあオチだけに限りませんが。
「余韻を残す」「行間を読む」など日本語にはそれに相当する表現が
幾つかあります。
ただ、落とし穴としては「楽屋オチ」「自己満足のみ」が常に影に潜んでいますが…
尺の短さをネガティブに捉えずに、
まずはプロットに立ち返って
必要のないものをそぎ落とすとともに、
見る側に委ねてもいいものを探してみてください。
15分を1秒でもオーバーしたら、どれだけ良くても残念ながら
一次審査で落選します。
短編アニメーション部門
アニメーションは、ショートフィルム部門以上に、
作品のバリエーションが多くなる傾向にあります。
すなわち、
アート作品や映像美にこだわったもの、コミカルあるいは風刺的なもの、
ほのぼのとしたクレイアニメ、現実ではできない設定やSF、高詳細なCG、
あるいは萌え系まで。ちょっと考えただけでも、無数に広がります。
どんな作品でもOKですし、複数の識者が公平に審査しますが、
表現方法が多岐に渡るため、審査が難しいのは確かです。
・ショートフィルムでなくアニメーション表現を選んで、
ちゃんと特徴を使い切っているか?
・技巧にこだわりすぎて伝えたいことがボヤけていないか?
を考えてみてください。
特に後者は、伝えたいことが結果として伝わらなかったとしても
(極論すればストーリーや展開が破綻していたとしても)
そこから感じるエネルギーの固まりがあればいいのです。
アーティスティックな作品、かわいい(かっこいい)作品は特にそうです。
CM部門
今年は、
主催であるNECビッグローブの具体的な製品・サービスを題材にします。
題材の発表予定は9月下旬です。
CMとショートフィルムの最大の違いはなんでしょう?
尺ではありません。
受け手に、明確にこちらが意図したメッセージを残さなければならないことです。
メッセージの部分は想像に委ねたらダメなんです。
仮にストーリーがなかろうが、映像的価値がなかろうが、
紹介したい製品・サービスの主張が印象に残ることが至上命題です。
「このクルマを買ったらこういう楽しみ方があるに違いない」までを確実に伝えきり、
具体的な楽しい計画は想像させるのです。
そこで、敢えて尺の問題に言及します。
審査に生き残らなかったあまたの作品は
そのほとんどすべてが60秒を無駄に使っています。
冗長で、ボケボケで、印象が薄いのです。
「それだったら15秒で表現しきれる」「30秒で十分」という作品が多い。
レギュレーションは「60秒以内」なので、60秒使い切る必要はありません。
また、TVではないので「21秒」とか「43秒」でもいいのです。
第4回の受賞作品は下記から見られます。
作品一覧
◆「ランプ」
展開スピードの緩急(共通認識に委ねて余計なことは説明しない)。
広がりある余韻。ランプの精を心配する人もいれば、少年の夢に想像を膨らます人もいるでしょう。あるいは青年の今後を思うかもしれません。
◆「眠らせ先生」
古典的で効果的な漫画表現の数々と、人間では不自然になってしまうキャラクターの表情。アニメならではのカメラワーク(視点の変化)。
先生が最後の1秒で作り出す見事なカタルシスから、エンドロールまで使い切った安堵感が共感を呼びます。
◆「GENPEN」
ダジャレと暗喩を含んだ見事なコピー。
ちょんまげにオープンカーでヤンキー(?)というギャップが危ういバランスを作り、印象の強さを創りだします。
そして、人に話すときに真似したくなるベタなナレーション。よく計算されています。
非常に参考になりますのでぜひご覧ください。
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